2007年04月30日

身近な美しい島

このゴールディンウィークも海外旅行は大混雑だろう。豊かになるほどに海外リゾートに安らぎを求めるのは、それだけ社会も熟成し、特に若い人達ほど旅馴れてきたのかもしれない。
4月の話だが、釣りの取材でサイパンに行ってきた。釣りの取材といっても、それほど肩の張ったものではないから、何しろリゾート気分である。
まして、ボートの故障などもあって、そのぶんだけユッタリと(サイパンの観光は太平洋の戦禍が酷く、日本人にとっては悲惨な場所が多いので観光めぐりはしなかった)、ビーチ、プールサイドでくつろいだ。
リゾートは島の南にある、一般的には日本人の少ないこじんまりとしたリゾートホテル(喧騒なオバハンやガングロネーチャンなんてのはいない)。フィッシングは神戸さんと云う、熱心な方のコーディネートで、そのフィッシングボートの操船も(恐ろしく船足が速く北マリアナまで行く)手馴れたものだ。
多くの海外の島々やリゾート地に行く私だが、今回は久々に、そのマッタリとした島の自然を楽しみ、景色や花の写真を取り捲りました。とくに南の(全くと言って良いほど日本人観光客がいない)ビーチで夕刻の美しい写真を撮った。お腹の大きな若いお母さんが子供と犬を連れて散歩にきていて、沖の浅瀬でその子供たちとと犬が泳ぐのを見守っている姿が何か優しい雰囲気で、それが沈みかけた夕陽の海に映え、パープルブルーに輝く空とのコントラストは、この世のものとは思えない美しかったのです。
日本から、僅か3時間少々の南の島でも、これほどまでも美しいのですね~(小さな発見)。
小さい写真なので残念ですが、チョコッと雰囲気だけ。
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ところで・・・・・釣りは?、それほどでも(涙)。

2007年04月17日

エイ文庫より『八丈島より愛を込めて』発売中

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この本は、エイ出版の『ソルトワールド』で7年間の長きに連載されたエッセイです。少年時代の思い出から演奏家としての20年間、音楽の話、釣りの話、料理の話、などチョッピリ優しく癒される内容かと?。発売から好評ですが、楽しい内容なので皆さんに読んでいただければ嬉しいですね。

2007年04月10日

美しい最後の楽園、パプアニューギニア

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最後の楽園と言われるパプアニューギニア(PNG)。今回は南東部にあるアロタウからその州のミルンベイ地区だ。このアロタウからボートを2時間ほど走らせ、昔はインドネシアやオーストラリアから中国に向かう要路であったチャイナストリートと言われる狭い水路を越えると(小さい島々が密集して潮流の早い海峡を作っている)、その補給地として発展した旧都サマライがある。
その周辺には5月頃にキングフィッシュ(ヒラマサ)が入ってくると云う、とにかく一度入ってみたいフィールドだった。何しろオーストラリアやニュージランドの大型ヒラマサが、ニューカレドニア海盆からグレートバリアリーフ、サンゴ海を抜けて大きく回遊してくる。これは夢のある話で、そんなロマンに私の心が騒ぐ(最近は魚でしか胸はときめかないのです)。
それにしても熱帯雨林の伐採など、環境破壊が心配されるPNGだがその中で、このあたりは手付かずの自然が残されている。今回ソロモン沖の地震も心配されたが、それ程の被害もなかったようだが、本当に美しい自然が残されていて、それは楽園なのだ。
PNGは危険渡航区域である。それは、独立運動から鉱山の利権問題もあり政情が安定してないことはあるが、それはむしろ首都のポートモレスビー周辺と、ソロモン諸島近くの島々の一部の部族だ。ポートモレスビーでは単独での外出を控え、PNGジャパン(旅行社)スタッフの指示に従えば、全く問題ないし、むしろ、マダンとかカビエン、このアロタウなどは、逆にオーストラリア人や日本人など外国人観光客が多いぶん治安は良い。最近は、日本の方が訳のわからない死体だとか、その一部とかが捨てられたり、放置されたり、猟奇的な事件が多いのだから、日本の方が「お~怖っ!」である。
釣りをしていると、行き交う地元の人達、カヌーや帆船、それに鈴なりになった満載の船から、人々が必ずといってよいほど手を振ってくる。他人に空々しい日本とは、何か人々の触合い方がちがうね~~。
てな云うわけで、大いに癒された1週間でした。

2007年04月05日

伝統の加賀毛バリ

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北陸フィッシングショーと云うイベントがある。これに呼ばれて金沢にいく事になるが、何しろあの魯山人が愛した加賀の地であり、九谷焼、山川や輪島の漆器など器に食を乗せてアートを作り出す、その北陸の都だ。
勿論、金沢の夜は北陸の魚と美味しい酒を堪能し、「最後はニシン蕎麦で仕上げだ~~!」となったのだが、それとは別に大きな発見をした。
それは、多くの芸術的な工芸品を生み出した加賀だが、そのベースには前田100万石の治世と繁栄があるだろう。その文化の中で、当時(江戸時代)武士にだけ許されたのが鮎釣りらしく、その前田家の肝いりで「加賀毛バリ」という伝統工芸が生まれたのである。
その歴史ある加賀毛バリの伝統を守っているのが、このフィッシングショーで一緒だった目細商店なのだ(それも知らず、釣具の問屋さんでもあることから、かの金沢の夜を、さんざんご馳走になり、一緒に酩酊?、徘徊して歩いた)。
普段、私がやっているのはルアーフィッシングで、これは西洋疑似餌である。まあ、毛ばりはその中でもフライフィッシングに共通するものが多く、それが500年も遡って、この地で作られていたことを考えるとこれは凄い(今も目細商店が当主20代目として、その伝統を受け継いでる)。
そのフィッシングショーで目細さんの奥様が、その毛ばりを巻く実演をされたが、それは思ったよりも時間を掛けた丁寧なもので、まさに工芸品である。その素晴らしさは、それを素手で取ってみることを躊躇うような美しいものだ。
目細さんの説明では昆虫の模倣でありすべての加賀毛バリは足が(鳥の羽で作ったもの)6本あると云う。なるほど、私はカゲロウの幼虫、川虫に似せて作ったものと思い込んでいたが、そのあたりも大きな勘違いである。
確かにヤマメやイワナこ昆虫類を好むが「鮎はミズゴケ」と云うのが相場のはずだ。子供の頃は、この毛ばりで良く鮎釣りをし、加賀の毛ばりの話は父から聞かされたが、それは子供心だから、毛ばりであれば鮎もヤマメも似たようなものとアバウトに考えていたのだろう。
金沢から島に帰ってきて、どっかにヤマメやイワナの毛バリを大事に仕舞い込んであることを思い出した(何故か海の八丈島なのに)。そこで、つり道具をアッチコッチ引っ繰り返して、その釣り具部屋の隅から大事にしまいこんである、毛ばりの箱を見つけ出した。
やはり、残念な事にその毛ばりは、あの金沢で見た芸術的にまで美しい「加賀毛ばり」とはまったく別のもので、目細さんの言う足が6本の昆虫を美しく再現したものではない。、判ってはいたが、それは安っぽい普通の毛ばりである。
たかが毛バリだが、これが歴史の重さなのだろう。